会社の業者登録

今はどこへ納入するにも登録が必要なご時世。新しい大学から引きあい来れば登録、会社から来ても登録。せめて国公立大学だけでもまとめて1ヶ所でやってほしいけれど、なぜか別々。国の研究機関や役所への入札の時必要な資格審査は何とか1ヶ所でできるようになったけど、基本バラバラ。過去の実績からはみださない右へ倣えの日本も、変なところで独自性を打ち出しているんでしょうか?

公的機関なんてシステムをまとめちゃえばいいのにね。この時代にあって役所も大学も、そして納入する企業側も不幸なことです。

今回、アメリカの某研究所への納入にあたって、やはり登録が必要になったわけです。ただし当然のことながら全部英語のサイトでやるんです。しかもいろいろ尾ひれがついていて・・・

まず、最後のゴールである政府機関のサイトにログインするためには、ログインアカウントを取る必要があって、そういうサイト(その名もlogin.gov)で登録。これが1つめ。

次に会社を、役所とは全く別の認証機関に登録して、ユニークな企業番号(DUNSコード)を取ります。これが2つめ。

さらに別のウェブサイト(NATOの調達用の登録サイト?なんでこんなところに、と思います)で登録してコード(NCAGEコード)をもらいます。3つめ。

まだ終わりじゃありません。アメリカ財務省の汎用フォーム(W-8BEN)に、フラクシがどういうカテゴリーの会社なのかを記入します。よくわからない、見たこともない表現やら単語が現れて、そもそもどこに記入したらいいかもよくわかりません。結局のところ記入するところはわずかなんですが、解読するまでなんと手間のかかったことか・・・4つめ。

ここまで来てようやく本体のウェブサイトで登録します。ここのサイトはログインするのに先ほどの1つめの登録が必要、会社の認証にあたってこれまた上記2つめと3つめの登録内容をルックアップするという作りになっております。上記4つ目のフォームはアップロードします。サイトの中身はこれまた使ったことのない言葉の羅列で、いちいち辞書を引いて調べつつ、匍匐前進のように地道にズリズリと前へ進みます。ひじがすりむけてこの段階ですでに出血多量の様相を呈しています。

ところが、本体での記入と、事前登録の記載に差異があるとエラーが出て進めません。そういうこともあろうかと慎重に登録してきたのですが、あるところで止まってしまいました。来る日も来る日も30分ほど見直して、トライしてあきらめて翌日というのを繰り返したのですが、とうとう郵便番号のハイフンの有無で蹴られていることをつきとめ無事突破。

結局お客さんから注文出すので登録ヨロシクと言われてから3週間も格闘していました。

そりゃ、流れがわかっていればもっと早かったんですが、それぞれの登録が事前に必要とか、完了するまでに2~3日ずつかかるとか、そういうことの積み重ねが膨大な日にちとなったわけです。

ただしアメリカがまだ進んでいるのは、政府関連機関だけでなく、公的な性質をもった機関には登録が一括していること。おそらくですが、今回の登録でアメリカのかなりの範囲の研究機関を網羅できると想像しています。

無事面倒な仕事をくぐりぬけたと思ったところ、最近気になることがありました。どこでもそういうヤツがいるんだな、と思ったのですが、長くなるので今日はここまで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です