既存のレーザーの光軸に挿入して、ビームプロファイルとパルス特性の概要をモニターするための装置を作りました。常時光軸に入れておき、必要に応じてレーザーの健全性を確認するものです。
レーザーを光源とする応用の場合、うまくいかない、うまく動作しない理由が、その上流にある光源由来ということはよくあります。問題箇所の切り分けをする上でも、レーザーがきちんと動作しているかどうかはまず調べたいところです。
しかしながら、応用をされているユーザーはあまりレーザーを知らないということが現在では往々にしてあります。すでにレーザーは特殊な装置ではないからです。メンテナンスする側としては、できるだけ初期に原因をつきとめたいところですが、ユーザーにレーザーの特性まで調査してもらうのは簡単ではありません。
このモニターを光軸に入れておけば、現在の状況をユーザーが比較的簡単に取得できます。ビーム形状、サイズ、ポインティングずれは適当なソフト経由でPCからキャプチャできますし、パワー、パルス幅、波形などはオシロスコープの接続で簡単に観察できます。コンパクトで常に光軸に入れておけるので、都度カメラやフォトダイオードで取得するための光学系を組むことなく、道具立てに労力がかかりません。また時系列でのデータ比較も容易です。
カメラは別売ですが、お客様の用途によって他社製品を紹介いたします。
また標準以外の仕様にも対応いたします。
正式リリースには少しお時間いただきます。
2018/8/22 製品ページにご案内を載せました。
予定標準仕様
- 対応波長:400~1700 nm
- ビームサイズ:直径6 mm以下
- エネルギー密度:5 J/cm2以下(10 nsパルス)
- 挿入損失:P偏光にて通常3%程度
- フォトダイオード:立ち上がり150 ps以下、SMA出力(最大10V/50Ω)
- 対応カメラ:CマウントまたはCSマウントつき
- カメラ用パスには4枚までのフィルター挿入スリットつき
- フォトダイオード用パスには可変アイリスつき
- 入出力ポートは遮光用チューブ、アイリス、レンズマウントなど拡張オプション取り付け用ネジあり
- 縦横両方の配置に対応したM6の固定ネジ