今年もミュンヘンでLaser World of Photonics2019が開催され、フラクシも展示したわけだけれども、展示会の状況や結果の如何は一旦おき、カルネ通関について、今回はミュンヘンの事情を、汗をかいた経験を交えて忘れないようにメモしておく。なおタックスフリー手続きもだいたい同じ。
輸入
つまりはシェンゲン協定加盟国の最初の寄港地としてミュンヘンに入る場合。同じドイツでもフランクフルトはあの忌まわしいバイオリンの一件に代表されるように、通関が厳しいと有名(ただし私はこれまで使ったことはない、というか避けて通っている)なのだが、ミュンヘンでは意外にフレンドリーな対応をされた記憶。よくガイドブックやウェブページに記載がある通り、入国したら税関のゲートで確実に赤レーンを踏んで行けば間違いは起きない。
再輸出
逆にミュンヘンから帰国する場合。ルフトハンザおよびANAなどのスターアライアンス系はターミナル2、その他の航空会社はターミナル1から出発。経由便でも途中でストップオーバーしない限りミュンヘンで手続きとなる。通関は出国前の税関カウンターで行うが、ポイントは下記のようになるかと思う。
- 出国するターミナルでしか受け付けてくれない。T1から出発するならT1の税関でということ。CDGでもそうだったので、大きな空港は皆そうかもしれない。
- 結構人が並んでいることがある。税関で手続きしているのはほとんどタックスリファンドの人。時間帯によっては結構並ぶし、大量のレシートを持った人、やたらといちゃもんつけて長い人、並んでから書類書いてる人、混んでるからといってキリキリと仕事するわけでもない税関職員などによって想像以上に時間がかかる。いや、かかった。
- バゲージはチェックインしてから。バゲージタグがついていないと税関でチェックインしてから来いと言われてしまう。航空会社のチェックインカウンターでタグつけしてもらう際に担当者にその旨伝えればOK。
- 手続き済み荷物は税関のブースの中にあるバゲージドロップにおとせる。
また税関カウンターの場所ですが、いずれのターミナルでも出発フロアにあります。ドイツ語ではZollですが、Tax Refundの文字を見つけるのが早い。なおT1はA~Eのサブターミナルに分かれている(実はFもあるが離れている)のだけれど、税関はGates Bのセクションにしかない。ターミナルは横に広いのでカウンターの場所によってはせっせと移動しないと時間がかかります。
スムーズに手続きするためのフロー
そうなるとスムーズに手続きするためには次のような手順を考えておくべき。
- 前もってカルネ手帳の必要ページに記入
- 航空会社のチェックインカウンターを調べておく。特にT1から出発する便。そうしないとターミナル内をウロウロする羽目に。
- 早めに空港に到着するように移動。
- まず航空会社のチェックインカウンターでタグとボーディングパスをもらっておく。
- チェックインカウンターのあるターミナルの税関に、当該荷物を持っていく。
- 手続きして、その場でバゲージをドロップ
2019年の私は、余裕を見てホテルを出発したのだが、
・電車の遅れでやや遅刻
・出発ターミナルを間違えてT2→T1へ移動
・チェックイン前に税関に行ってしまい、出直してこいと言われ
・そこから航空会社のカウンターを探してさまよいGates Dへ
・ノロノロとしたカウンターでイライラしつつタグを貰い
・ダッシュでGates Bの税関に戻って手続き
・再度Gates Dから出国
の結果、出国したのが出発40分前、ゲートには搭乗開始時刻に到着。してはいけないことをコンプリートしたことにより、時間の余裕のほとんどを手続きに消費してしまったというわけ。
その反省のためにこのエントリーを書きました。次の展示会で私がこのメモを見るかどうか。
付録
ミュンヘン空港はいい空港で、ルフトハンザの係員は感じがよくてきびきびしている。その他の地上職員もきびきび感では劣るものの感じはいい。残すはあのインフォメーションの仏頂面&対応の程度の低さであろう。ドイツ語のみならず英語もままならない中東〜アジアの面々を相手に何度も何度も同じ質問をされているのだろうなぁ、と察しますが、それ仕事なんですから。