昨年の8月に、大変面倒な業者登録作業の果てに、アメリカのあるお客さんにようやく売れた、というのをアップしました。
あの案件はその後、支払いが先月なのを知らずに昨年の9月から延々とinvoiceを郵送し続けたとかいう恥ずかしい話をここで書くことなく経過してきました。
前回の時は全体的にうっすらと濁して書いたのですが、業者登録サイトとは結局アメリカのSAMという登録システムの話だったわけです。政府系の調達に対して納品するためにはみーんなここに登録しておかないとダメっぽく、うちが納品した研究機関も以前はローカルな業者登録で済んでいたと思うのですが、いよいよ集約されてきたということだったかと思います。
そのSAM、登録したデータの有効期間は1年です。毎年更新しないとデータが失われてしまいます。また、この登録データは基本的にオープンであって、誰でもSAMのサイトから業者名とコード、登録データの有効期間等の簡単な情報は見ることができる仕様になっています。
こういう状況を悪用しようという輩はどこにでもいます。会社にはSAM registrationというキーワードで大量のメールがほとんど毎日届いております。これらはネイティブでなく、更新登録が大変な海外企業に登録代行のサービスを提供しようという比較的良心的な業者なのか、それとも本来無料の手続きを、さも費用が必要と偽ってだましとろうという完全な悪者なのか。ネイティブではないのでメールの内容を見てもよくわからないのですが、メールに添付されているロゴは本家SAMサイトのそれであり、どうも後者くさいようです。
fsd.govサイトにはこれらの登録について、有料で代行しようとする業者が登録済企業に対してメール、電話、SNSで働き掛けることが多く発生していることを注意喚起するページもあります。うっかり依頼してしまえばUSD2,500も取られるとか。気をつけたいですね。
一昨日、SAMと書かれているいうところから更新よろしく、というメールが来ました。そのメールにはSAMサイトのロゴも貼付けてあることなく、手続きの詳細が列挙されており、「無料」と4回も書いてありました。これはホンモノ。
無事更新手続きが終わり、サイトでステータスを見るとActiveとなっていました。アメリカノミナサン、コウシンブジオワッタノデシゴトクダサイ(←日本語)