望遠鏡とレーザー
どちらも光を高精度にハンドリングして、かたや精密な観測手段として、かたや照明や加工のツールとして使います。最近では望遠鏡とレーザーの接点もありますけどね。
よく知らないからこその偏見もある
両者の光学素子に求められる仕様はさまざまですが、トップレベルの技術で作らないといいものにならないという点では同じです。
近くはないけど遠くないこの両者、光源の仕事をする私達では趣味でもない限りなかなか天文学寄りの知識は持っていないのが普通かと思います。実際私はオプティクスと言えばレーザー用、レーザー用のが一番精度が高くてすばらしい、第一通常のオプティクスじゃ焼けちゃうし。と思ってました。
掘り出し物がざっくざく
きっかけは天体観測で必要なバンドパスフィルターの問い合わせがあったことです。波長がかなり特殊で中心波長11.5ミクロン帯の指定。可視や近赤外とは大きく異なり、基板材料もコーティング材も特殊でなければできません。近赤外までの光学フィルターを作る会社はたくさんありますし、世界的に有名なところも数々あるのですが、10umより長波長でコントロールされた波長特性を保証するところは多くありません。そのままではデリケートでレーザーには使えないと思いますが、今まで知る機会がなかった会社や目新しい製品を掘り出すのは結構楽しいと感じました。
たまには覗いてみるもんです
この勢いのまま他の問い合わせに使えそうなオプティクスを探してみたら・・・いやー、意外な発見がありました。これについてはまたいずれ。
いつもと違うフィールドのお客様からの問い合わせを今も楽しみに待っています。