2020/10/15はフラクシ設立10周年。特別なことは何もしません。セールもありません。
正直、よくもったなと。今回のコロナももちろんピンチでしたが、節目節目に危機がありました。いつも誰かに助けられてきたのですが、それにしてもまあよくたどり着いたもんです。
何のために仕事してるのか
フラクシの存在意義ってなんだろう?
狭い領域でとんがった技術を誇るというスタイルじゃありません。もう少し広く、分野を横断した価値を提供することなんじゃないかと思い至りました。
レーザーやTHzの光源を作れる会社なんて世界にいくつもありますし、既製品でよければフラクシで作るよりよほど高性能・低価格・高信頼なわけです。そうなると必然的にフラクシに来るのは、既存のものではどうにもならないか、買っただけでは済まない仕事。
残りものに福があるかといえば
特定のアプリを前提として、光源から、メカや制御系にソフトまで横串で刺したような案件は我々の望むところだったわけですが、利益を考えたら株主から文句が飛んでくるような仕事もたくさんありました。光源は手もとにあるからフラクシからは買わないって言われて軽く落ちこんだりして。
お客さんと一緒に技術調査・市場調査に回った夏もありました。もちろん自社の開発方針を決めるために遠くまでヒアリングに行った日々も。
そしてなんとか10年。改めて問う。フラクシの存在意義ってなんだろう?
追うものは福ではなくて
提供できるものは限られています。誰の問に対しても、手持ちのベストのカードを切っていくほかない。存在意義を自問してもしかたがなくて、ポケットの中にあるものすべて出しつくすことしかない。
人のお役に立つ次の10年を目指します。せめて低空ながら飛び続けられるように。